前原土武(トム吉)の災害支援活動ブログ パート2

日本各地で起こる自然災害の復旧・復興の姿を綴るブログ

2018年の下半期を振り返り①

 ご無沙汰しています。昨年も沢山の方のご協力をお借りしながら活動をする事が出来ました。改めて、ありがとうございます。

最近少しずつゆとりが出てきたので、初心に戻りブログを書こうと思います。昨年はこの八年間で一番忙しい一年になりました。自分の言葉でこの半年を振り返りつつ、整理し今後の方向性を考える為にもブログを書き始めようと思います。

2018年下半期を振り返り①

2018nenn

 昨年は全国各地で災害が大規模に発生し、今まで以上に北に南に移動する事が多い一年になりました。

 この8年間で出会った沢山の支援者と共にあっちこっちへ各自が出向き、お互いの出来る事を行いました。しかし、広範囲に被害が起きた為、なかなか集結し連携を取りながらも効率のいい支援が出来たとは言えないとは思います。また、熊本地震の支援活動の際にも感じたように、広範囲で災害が多発した際に、気付く支援の現状。圧倒的に支援者の数が足りないと再認識しました。

しかし、この現状の中でも災害に遭われた被災地の事を考えると活動を行っていかないとならないと考えています。少しでも被害の大きかった地域に入り、支援を通して被害を受けた方々に寄り添い、復興の一歩につながる支援が出来たのではないでしょうか?少しでも出来る事をと思い続けた2018年でした。

「bestよりもbetter」完璧に遅くやるより、不完全でも良いからスピード重視で進めていく。ベターな方法で始めてみて、試行錯誤で探しながら、徐々にベストに近づいていく。

20181114173159

 東日本大震災をきっかけに災害支援を行う様になった私。これまで各地の災害地に出向き支援活動を行ってきました。

 支援活動のノウハウもわからない中、東北に向かい野良犬の様に始まったこの活動も気が付けば八年も続けています。スコップを持ち泥かきから始まった活動も状況に合わせて、調整役、段取り役を行う様になり、プレーヤからコーディネーターと変化していきました。 また長期的に支援を続けるためにも、ボランティアから活動家へと変化していきました。

しかし活動を続ける中、熊本地震の支援活動で”個人での活動家としての限界”を感じました。広範囲で被害を受けた際に支援のムラが目立ち、少しでも支援を届けることを考えた時に、一人でも多くの仲間(チーム)が必要だと感じた。

 そこで翌年起きた九州北部豪雨からは事務局を置き、独自にボランティアを募集しながら重機や特殊案件の調整などを行う体制を整え、支援の幅を広げてみました。

 昨年(2018年)には、大阪北部地震ではこれまでの各地で活動を共にしてきた支援仲間と連携し拠点を設けたり、西日本を中心に広範囲に被害を受けた事もあり、一時は同時に三ヵ所で拠点を設けたり、有給スタッフを設けたりと新しい取り組みも行いました。 勿論そういった取り組みで出来た事や出来なった事なども生まれました。

 大阪北部地震北海道胆振東部地震と昨年関わった災害支援の中から見えてきた事、感じた事などを次回の数回に分けてブログで書き綴ってみたいと思います。

 

 tom