前原土武(トム吉)の災害支援活動ブログ パート2

日本各地で起こる自然災害の復旧・復興の姿を綴るブログ

スイッチが入ったあの日

スイッチが入ったあの日

石巻市の夕日

この時期になるとメディアを始めFacebookなどネットの中でも、東北の事が目に飛び込んで来る。 忘れる事が出来ないあの日の事なのに、こんなにも目に付くとなんて表現していいのかわからなくなる。

 

 あの日から今日で八年。亡くなられた方へ哀悼の意を捧げるとともに、被災された方に心よりお見舞い申し上げます。

 

被災した方々にとって忘れたくても忘れられない日であり、あの日から沢山の方の人生が変わった日でもあると思います。そして、被災地に駆け付ける東北の支援仲間たちの姿を見て、力強さを感じます。

 

東北と縁もゆかりもない沖縄出身の私は2010年にたまたま国内に帰ってきていて、たまたま関東に住み仕事をしており、たまたま長野県に居て揺れを感じ、たまたまあの映像がテレビに映し出された。

 その瞬間、心のスイッチが入ったのを今でも覚えている。

そしてあの日からやったことない、右も左もわからない支援活動が始まった。

そして試行錯誤をしながら毎年北に南に走り周り活動を続けている。

そして今もその活動が生業になり続けている。勿論、満足した支援活動など一度もない。

 

出来るからやる!出来ないからやらない!と何かを始める時に自分自身の経験を中心に判断する人がいる。色々な人がいてこの世界が周っているので、そういう考えもありだと思うが、自分自身の場合は、”自分の心に正直に生きる”を大切にしている。

 

感じるか感じないか?始めるか始めないか?聞くか聞かないか?話すか話さないか?辞めるか辞めないか?寝るか寝ないか?起きるか起きないか?自分事か自分事じゃないか?やるかやらないか?生きている上で何かを判断する際には、自分自身の頭(心)で考え決断しスイッチを入れるか入れないを判断している。

 

東日本大震災から始まった私のこの活動。これからも自分の心に正直に生きていきたいと思う。毎年のように試行錯誤を繰り返しながら、一つとして同じ被災地がない環境の中、活動を続けています。そして、きっと今年も形を変え被災地に足を運ぶのだと思う。

 

あの日の今日があったから、沢山の仲間と出会い。沢山の経験を積み、沢山の事を学びを得た。聞こえが悪いかもしれないが、あの日に感謝しながらも、未来の為に何が出来るか考え、これからも備えていきたいと思う。

 

当たり前のモノなど無いこと。便利は不便だと言う事。弱いは強いと言う事。器用は不器用と言う事など沢山の事を気付くきっかけに繋がりました。

新しい世界を気付かせてもらったこの日に感謝。だからこそ、これからも大切に伝えていきたい。

 

tom