被災地を訪れる@東北
被災地を訪れる@東北
東日本大震災をきっかけ災害支援に関わる様になった私にとって、東北は活動の原点になっています。 支援の右も左もわからなかった私は、現地で出会った支援者とチームを作り試行錯誤をしながら活動を行いました。仙台~宮城沿岸部~岩手沿岸部~支援団体との出会いがあり、少しずつ支援活動を続ける重要性を感じ、気が付けばあれから8年日本各地に足を運び各地の被災地で支援活動を行うきっかけになったのは、
”在宅避難から生活再建した住民の編み物拠点”
”きずなハウス@七ヶ浜”
当時、広範囲に被害が広がっていた東北のどこに入ったらいいのかわからなかった私は、取り敢えず東北の玄関口でもある仙台に入った。仙台の駅近くもビルのガラスや車道が陥没したりと地震の影響は見られたものの、津波の影響は受けていなかったのもあり、沿岸部にある宮城野区に足を運び、数日前から立ち上がった災害ボランティアセンターに訪ねていったのが私の災害ボランティアのスタートだ。
支援とは?ボランティアとは?当時の私はそんなことすら考えた事もなく、ただセンターに行き参加している支援者と共に活動場所に出向き片付けを行った記憶だけがある。
仙台市の沿岸部の宮城野区、若林区に津波の被害が広がっており、主に活動の中心は沿岸部に集中していた。そこに拠点を構える事になり、サテライトの機能を持ち、沢山のボランティアを受け入れる様になったのだが、今考えるとノウハウもない中で独学でよくあそこまで仕組み作りや体制作りが出来たもんだなと、今になって驚いてしまう。当時、運営する資金もなく、サテライトという名前も知らず、あそこまでやれたのは改めて考えても間違いなく、共に活動していた出会った仲間たちの存在があったからだと思う。改めて感謝。
そんな出会いから体制を整えた仙台の拠点を6月以降は後にして、車一台で東北沿岸部をぶらぶらしながら、色々な団体の所や被災地の様子を見ながら活動を行い始めたのがこの災害支援の原点です。
”復活した駅@石巻”
”退去した仮設住宅@大船渡”
地域によって様々な被害を見ながら、色々な支援者たちと出会いました。東松島~石巻~南三陸~気仙沼~陸前高田~大船渡など行き当たりばったりで出会った住民や支援団体に声をかけながら、色々な方とお話をしながら色々な事を聞かせてもらいました。
また、沢山の支援団体と出会う事で、色々な団体のやり方や形を見させてもらった気がします。 あの時、一人で沿岸部をうろうろした事が現在の様に型にはまらず被災地の状況に合わせて支援活動を行う様になったのだと改めて感じる今回のツアーになりました。
また今回久し振りに岩手県の沿岸部まで足を運ぶ事が出来た。宮城県と違い被害が大きかった岩手県の地域では、街の中心地が大きな被害を受けた事や人口流出が大きな課題を抱えている地域が多くみられました。
約6年振りに岩手まで北上すると当時の景色から想像出来ないほど、良くも悪くも変わっていました。
海が見えなくなった町。新しい建物が立ち並ぶ町。数十メートルもかさ上げした町。地域をみていると改めてコミュニティーの大切さ。人を支援するのはやはり人なんだと感じる日々でした。
今回3日間の東北のツアーでしたが、改めて定期的に東北に足を運ぶ必要があると感じました。
tom