2019年九州北部の先遣@佐賀
福岡県内のSAで車中泊で仮眠を取り、明るくなる時間帯を狙い、佐賀県武雄市に入りました。
高速道路が行けるギリギリ進み、降りると周りには被災地が広がっていました。発災から24時間も経っていない状態だけに水も引いていない地域もあり、被災した車両が道をふさいでいたり、住民同士で片付けを始めていたりしていました。また、国道34号線沿いの地域が被災しており、広範囲で被災というよりも縦長に被災している地域が広がっているという印象でした。よって、災害ゴミの問題やボランティアセンターからの移動などの問題が生まれる様に思えます。
また、武雄市の隣にある大町町に足を運ぶとTVでも話題になっていた油の流出した地域があります。自衛隊、消防といった公的な機関の方々が孤立した病院の対応に追われながらも油回収の対応を行っていました。 武雄市と比べ被害件数が三分の二ほどの被害と見立てましたが、町という事もあり、行政対応、財政難など長期戦になると厳しい状況がうかがえました。
途中、佐賀のメンバー、大分、福岡など九州のメンバーと合流し手分けして避難所を回り、状況把握を行い、夕方から行われるSPF(佐賀プラットフォーム)主催の情報共有会議に出席し、各地の被害状況を共有したりした一日でした。
佐賀県全体を把握していない中で、簡単な事は言えませんが、今回の水害は色々な方の情報を聞きながら、見立てをすると、油の問題と炭鉱跡地の土砂崩れの住民の長期的避難の可能性を抱えている大町町の課題と武雄市の被害300件以上の床上浸水被害。その近郊でも浸水被害が数か所起きているという課題が見てきました。
まだまだ全貌が見えていない状態で判断する事ではありませんが、一般のボランティアセンターにプラス技術系(大工系)ボランティアの存在が必要な災害と考えています。
明日は、福岡でも数か所浸水被害を受けている事もあり、佐賀県が気にはなりますが、八女市を始め久留米市などに足を延ばしてきたいと思います。
tom