前原土武(トム吉)の災害支援活動ブログ パート2

日本各地で起こる自然災害の復旧・復興の姿を綴るブログ

関係性は双方で創り上げるモノ!

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”夏休み中の学習支援”

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”日本ケロック社の支援”

  

 夏休み前にお邪魔した「甲賀市国際交流会館」で、お盆明けに子供たちへの朝食支援と学習支援(自習)を行うと聞いていたので、午前中時間があったので、少しだけ顔を出してきました。

 滋賀県を含め日本各地の問題の一つに、以前に比べて人口が少なくなっている事もあり、工業や農業、さまざまな分野で働き手が少なくなっています。 いつ頃だろうか?国を中心に留学生や技能実習生と題して沢山の外国人を受け入れ、学ぶという前提で数年間日本に滞在出来る仕組みを作り、少しでも労働量をおぎなう動きがある事を感じていました。

 もともと外国を旅して、各地の国でおいしいモノを食べ、素敵な景色を見たり、文化に触れ、沢山の方々にお世話になり、文化が触れ会う事は素敵な事だと考えています。

 しかし、約10年前に日本に帰ってきた時に、感じた以前の日本とは少し違った違和感?みたいなモノ。 沖縄の出身の私の身の回りには、米軍基地があったり、もともと中国や台湾といった大陸との文化の交流も多かったこともあり、小さい事から外国人と触れる事や身近に感じる事も少なくなかったと思います。

 しかし、本州にわたり旅をしたりしている時には、そこまで外国人を感じる事は少なく、単一民族の国といった印象があった。 それが約10年前に帰ってきた時に感じた違和感につながったのだと思う。

  必要であれば外国人を受け入れる事は反対もなく、外国の方も日本に訪れたい気持ちを持っているから来ているのだから、双方の想いが重なっているのであれば問題ではないと思う。

 しかし、受け入れる側が受け入れる心得的なモノがまだ気付けてないのではないかと思う点がある。 文化の違う人々は同じ場所で過ごすのだから、文化交流を行いお互いがお互いを理解する機会を作らないといけないと思う。そもそも、昔から当たり前にそこで暮らしている人と色々な事情ががあり、異なる文化の世界に飛び込む人とは立場が違うと思う。 

 色々な場面で大切にしている事の一つに、相手の立場を考え、目線を合わせ、何が必要か考慮して行動する事が何よりも大切だと思っている。 お互いがお互いを想う事から文化の交流が生まれるのだと思う。

  

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”ローカル線甲賀鉄道”

 

 朝早くせっかく甲賀市に足を運んだので、信楽へ 沢山の狸の焼き物が並ぶ信楽。初めて訪れたけれど、平日というのに観光客の姿が目につき、観光地であることを知りました。またローカル線も走っているようで、誰か外国から友達でも来たら連れてこようかと思います。

 

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”防災カフェ”

 

 夕方からは滋賀県が主催で毎月行っている「防災カフェ」に災害地からの学んだことを自分なりの言葉でお伝えする2時間。 行政職員を含め20人くらいの人数だったのが、少し残念でしたが、これからも出来る範囲でいろんなところで災害をテーマに投げかけたいと思います。

  少しづつ講演や研修、会議などを通して滋賀県内で個人、団体、セクターなどの関係を作れたらいいなと思っています。

 

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”最近はまっているワッフル”

 

 明日(8月23日)は、朝から静岡県社会福祉協議会で災害ボランティアセンター立ち上げ訓練があり、JVOADとして訓練に参加する事になっており、新幹線を利用して夜の内に移動。 

 滋賀に拠点を設けた事により、京都駅を頻繁に使用する事が多くなった私ですが、小腹が空くと駅構内で購入できるワッフルをGetして、電車内で食べながら資料作りを行う事が日課的になってきています。

 

tom

出来る事は今の内に!

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”大都会大阪”

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”T- REX本社にきました”

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”熊本でお世話になりました”

 

 先日熊本地震の際に支援して頂いたベビー用品を扱っている「T-REX」さんのスタッフからご連絡があり、本日久し振りに会いに大阪の街中に出かけてきました。

 熊本地震の際のお礼と商品の紹介を紹介してもらい、災害時に有効活用できる商品や子育て中のお母さんたちが喜びそうな防災グッツを見させてもらい、被災地の現場からの目線を入れ、ちょっとしたアドバイス的な事をさせてもらいました。

 企業として、災害支援団体として、子育て中のお母さんとして、環境として、色々な角度から考え関わる方がいい方向になるように、考えていきたいと思います。 

 災害起きて何をするか考える事も大切ですが、平時の時から顔を合わせて感覚や見ている先の方向性などを確認したり、出来る事など出し合う事は本当に大切だと思います。 

 これからも時間のある時は、色々な企業や支援団体に足を運び、お話をする時間を作っていきたいと思います。

 

 また夕方には、先日連絡が団体?ボランティア募集の仕組みを作っている企業にお邪魔して、被災地での事務局の大変さやシンプルな仕組みを作って欲しい事など、現場の声としてお伝えさせてもらいました。 

 

 災害が起きない方がいいですが、もし起きた時にどう動くのか?どう連携出来るか?は平時の時の関係作りが大きく左右すると思っています。 これからも出来るうちに色々な方とお会いして話していきたいと思います。

 

tom

整理整頓は課題!

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”台風対策の為のに積み込んだ資機材の片付け”

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”のんびりした拠点”

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”苦手な資機材整理”

 

 夜行バスで帰ってきた本日は、午前中お休みにした後、午後から台風10号でもしもの為に積み込んだ資機材を下ろしたり、資機材の整理整頓したりとのんびりしながら片付けの時間になりました。 しかし、こうして拠点にいて色々見ると改めてやらないといけない事に気付きます。 資機材の整理、書類の整理、敷地内の草抜き、車両の整備、HPの作成、資料作成など。。。上げたらきりないくらいです。

 

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”被災した園地で収穫したきよみのつながるみかんジュース”

 

 また先日もご注文いただいた方から再度注文があり、残り少なくなった「きよみ」のつながるみかんジュースを10本ほど梱包して発送する作業。

 昨年から少しだけ「災害NGO結」では、支援の形を一つ増やして販売部門を設けました。「Social Shop 半人前」と命名して被災したみかんやそれを使い作ったみかんジュースなどの販売を行い。買い物というツールを使い被災地と関わってもらう活動を行っています。 

 これまでのつながりや災害地への支援の延長もあったのもあり、これまでの本当に沢山の方々に購入してもらっています。感謝。

 

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”山形からのお便り”

 

あ!そうそう山形県鶴岡市からありがたい事にお便りが届きました。よくある名前間違いはありましたが、こうして早い段階でお便りを出せる事に少しづつ組織を作っている私としては、頭があがりません。すごいす。 メール一つレスポンスが遅い私は見習わなければいけないですね。反省。

 

tom

日帰りで東京へ!

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”新幹線を使い東京へ”

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”JVOADにて情報共有”

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”食に関して被災地の現状を話し合い”

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”帰りは夜行バス”

 

 本日は朝6時台の新幹線に飛び乗り東京へ

5月から本格的に関わっているJVOADでこれまでの支援活動で出会った関係者の情報共有と整理を行い、午後からは発災後や避難所での食の問題に対して、専門家の方々と数時間に関わり会議。懇親会も盛り上がり、気が付けば、終電の時間を乗り過ごしてしまい、今夜は京都までの夜行バスで移動しながら就寝になってしまいました。

 災害支援に向き合っている方々はみな同様ですが、何をどおしたらいいのか?どう説明したら改善に向かうのか?支援仲間と議論しているとアッと言う間に時間は過ぎてしまうのは、私だけだろうか? いくら時間があっても足りないのが、災害支援に向き合う仲間たちのあるある問題だと思う。

 

tom 

和歌山とのご縁!③

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”昨夜ちょいと飲んだゴールデンリバー” 

 

有田川町では、地方創生に力を入れているようで廃校になった保育園を有効活用しているクラフトビールを作ったり、パンを作ったりと町を活気付ける為に移住者を受け入れ、外からの風を取り込んでいる環境があります。

 昨夜は環境の事・選挙の事・災害の事・農業の事・貧困の事・外国人の事と未来の事を話ながら、クラフトビールを飲みながら楽しい時間を過ごせたのは本当に有意義な時間を過ごさせてもらいました。感謝。

 

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”愛媛と同様なみかん畑” 

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”自家製梅干し” 

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”にんにこ和歌山のメンバーでもある虹のね農園” 

 

 

 それにしても有田川町に足を運んで思った事は、愛媛県宇和島市に似ている風景が広がっている事。みかんが産業だから当たり前と言えば当たり前なのだが、こうして緑が身近にある環境の中で、農業を行いながら、生活を行えるっていいな。と滋賀に拠点を置いて置きながら滞在はせずにあっちこっちと移動の日々を過ごしている私にとっては、羨ましくも憧れる生活です。

 無農薬の梅・みかんの園地で収穫し販売している「虹のネ農園」 昨年から開始し販売部門「Sociaⅼ Shop 半人前」でも扱えるように準備していきたいと思っています。準備出来たら、ネットで発表する予定なので、チェックしていてください。

 

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”ランチは昨夜に続きゴールデンリバー” 

 

 畑を見せてもらい社会見学をおこなったり、自宅でのんびりしたり娘と遊んだりしておなかも空いたので、昨夜もお世話になったゴールデンリバーにお邪魔してボリューム満点のバーガーを頂きました。満足。

 それにしても子供の成長って、本当に早くて小さかった子もあっという間に小学生。それだけ自分たちも年を取っているだろうなと月日が経っていることを感じます。

 

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”河川敷には流れてきたゴミ”

  

 今回の台風10号では奈良県徳島県など1000mm以上の雨が予想されている地域もあった中、大きな土砂崩れや河川の氾濫などの被害の情報も聞こえなく、本当に良かったと思います。

 地震と違い、豪雨や台風での被害はあらかじめ予報される天気によって、ざっくりと被害の予測を立てる事が可能な災害だと思っています。

 緊急支援を中心に支援活動を行っている災害NGO結として、被害が出る前から準備、駆けつけれるように動き出すことは、災害に備えて住民が避難所に避難するのと同じような事だと思っています。

 被害がなければ、知人や他の支援団体やお世話になった地域に顔を出し、その後の現状を聞かせてもらい、今後の支援の見立てに役立てる為の知見に変えることを考えると、今回の和歌山への訪問は大切な時間だったと思います。

 色々な事を考え、これからも何がベストで何がベターか考えながら、活動を行っていきたいと思います。近くの目線も大切ですが、少し遠くの目線を持って!!

 

tom

和歌山とのご縁!②

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”最近ハマっているハンモック”

 

昨夜の内に2011年の紀伊半島大水害で大きな被害を受けた那智勝浦町へ移動。

発災直後から半年以上も支援活動にかかわった事もあり、和歌山に来た際は出来るだけ足を運ぶようにしている那智勝浦町ですが、毎回足を運ぶ度に感じる和歌山市内からの遠い存在。高速道路が徐々に伸びていると言っても未だに串本までは届いておらず、3時間くらいはかかってしまうちゃうかと思うくらい、遠い存在です。

 出来るだけ移動する人がいない環境で移動したい事もあり、夜中に移動し道の駅で一夜を過ごし、朝から地元の方と待ち合わせ、モーニングを食べました。

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紀伊半島大水害で沢山の犠牲者を出した那智勝浦町

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”未だに砂防ダムなどの工事が行われている”

 

 東日本大震災から始まった災害支援だが、土砂災害の現場は初めてだった事もあり、災害ボランティアセンターの運営サポートを行いながら、地元団体の立ち上げやサポートを行ったつもりの災害支援でしたが、毎年のようにこうして足を運ぶ度に、今の自分だったらそんな支援を行っただろうか?何を気を付けて活動に取り組んだだろうか?何を仕掛けただろうか? 那智勝浦町以外の被災地に足を運ぶとどうしても反省する機会になってしまう。 

 

因みに、これまで20か所以上の被災地に滞在し災害支援を行ってきたが、一度ってして満足した支援活動が出来た事はない。

【例えば】

もっと気を使えたらよかったな。あの地域への支援をもっと早く取り組めたらよかったな。こんな支援があるよともっと分かりやすく伝えてあげればよかった。支援やり過ぎて地元の自立を削いでしまったかな?など。。。 

 

今回も当時お世話になった地元の自治会長さんとお話しながら、もっと出来るアドバイスあったな~!っと思いました。 

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”初めて土砂災害啓発センターへ”

 

 帰り際に以前から寄ってみたかった「土砂災害啓発センター」に立ち寄り、土砂災害のメカニズムや防災のハード面やソフト面などの展示を見させてもらい。ちょっとした勉強をさせてもらいました。 これまで各地の被災地で支援などを調整するコーディネートの活動が多かった私。勿論、技術的な支援が必要な祭は安全面の事を意識したり、広範囲で大規模災害の時など、災害救助法など学ぶ機会も多かったですが、土砂崩れのメカニズムなど科学的な事などはざっくりとしか身に付けていないと思う。

 そういう意味では、災害支援の活動家としてもっともっと色々な分野の事を学ばないといけないなと思いました。

 

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”8m以上浸水した新宮市

 

因みに、那智勝浦町では大規模な土砂災害が多発しましたが、隣の新宮市ではダムの放流により高さ8m以上も数位が上がり熊野川流域で浸水被害が出たのですが、改めて当時の数位を現した高さの前に経つと驚きます。

 

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”アイランドストリーム”

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”久し振りにアウトドアの空気”

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”自然を感じる夕日”

 

再び貧乏性が出て、せっかく和歌山に来たのだからと思い、無農薬でミカンを作っているにんにこ和歌山のメンバーの住む有田川町へ ちょいと足を延ばすことに。。。

 那智勝浦町から3時間ほどかかる有田川町。知人は一日バイトでシーカヤックガイドを行っていると聞いたので、そちらのお店にお邪魔してきました。

 2代後半にラフティングガイドをしている自分にとってアウトドアは、テンションが上がる一つであり、お店に入った時からわくわく。

 数時間滞在したのですが、やはり自然の中で「身体を使い対話」している人たちと色々な角度でお話をするのは、気持ちのいいものです。 秋?春?わかりませんが、時間を作って海と会話しにきたいと思います。

 

※「身体を使い対話」の事は後日書きたいと思う。

 

tom 

和歌山とのご縁!①

15日の朝方、大型で遅い台風10号が四国と九州の間に上陸した事で、西日本地方では広範囲にわたり大雨をもたらせました。

 中でも四国(徳島)や紀伊半島(奈良、和歌山)では、1000mm以上超える雨が予想されている事もあり、先日からいつでも走れる体制を整えて情報収集していました。

 

16日を超える時間帯には、日本列島を通り過ぎ雨雲の切れ目も見えてきましたが、2011年からお世話になっている和歌山。そして今後もネットワーク構築に力を入れたい事もあって、今回念のためも含めて和歌山に走る事にしました。

 

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”にんにこ和歌山のメンバーのアトリエ”

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和歌山県NPOサポートセンター&県社協に訪問”

 

和歌山に行くと必ずと言っていいほど顔を出す、「被災者支援ネットワークにんにこ和歌山」のメンバーのアトリエへ  相変わらず、可愛くもごちゃごちゃしているアトリエにわくわくしながら、改めてちゃんとした拠点を作りたいと思いました。出来るだけ早く!!

 おいしいかき氷を頂きながら、拠点や今の活動の新着状況のお話をした後、これまた毎度お世話になっている「市民のちから」の道本夫婦と共に、少し遅めのランチをしながら、募るお話をさせてもらいました。

 5月から業務委託をしているJVOADのお話、平時の内からのネットワーク構築の重要性などお話し、その流れでNPOサポートセンターや県社協にご挨拶に行くこと。

 お互い顔の見える関係でもある双方ですが、そこに外部である私が入りネットワーク構築の重要性や、他の都道府県の事例などお話する事でちょっとした刺激になってもららたらいいなと思います。

 

 

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”水の多い有田川”

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”雨雲も切れ満月が顔を出す熊野川

 

福岡に行く予定もあり、色々と悩んだのですが、せっかく和歌山まで来たのだから2011年にお世話になった那智勝浦町まで足を運ぶ事に、途中有田川や熊野川の様子をざっくり見て、あれだけの川がここまで水かさが増えるのだから、やっぱり降った雨の量がすごかったのだと再認識しました。

 奈良に降るとどうしても下流にある和歌山に流れてくる水。今回、大きな被害はまだ上がっていませんが、ギリギリ乗り越えたのだと感じる河川でした。

 

それにしても、和歌山県内での移動はしんどい!大規模災害が発生した時は、大きな問題になるだろう!その為にも、今の内から色々な対策が必要出すね。

 

tom