前原土武(トム吉)の災害支援活動ブログ パート2

日本各地で起こる自然災害の復旧・復興の姿を綴るブログ

控えめでも大きな存在!?

 

 朝起きると一面雪景色になっていた白馬村 昨夜に到着した時はここまで降っていなかっただけに朝起き外に出るとびっくり! 海外に飛ぶ時まで冬の北海道で生活をしていた私にとって懐かしい様な景色が広がっていて少し嬉しくなりました。

 がしかし 朝から気になったので被害が大きかった現場に足を運ぶと一転 これから降る雪のせいで傾てしまった被害を受けた家屋にとって決断しないといけない時期が差し迫っているを感じずにはいられません。

   

 一度朝礼の為に「白馬村災害ボランティアセンター」に顔を出し 本日の動きの打ち合わせを行ったり、昨日から来ている「ひのきしん隊」と合流させてもらい いざ 現場へ

      

 一件目 これから本格的に雪が降って来た時にどうしても倒壊してしまうであろう家屋の中から取り出して欲しいモノがあるという事で メンバーと向かった先は今回の地震で大きな被害を受けた堀之内地区のある大きなお屋敷 

 柱が傾いている家屋の中で必要なものを取り出し これから始まる新しい生活に少しでも使えるものは少しでもと考え 貴重品を始め暖房器具、衣類、工具類など搬出作業をさせてもらいました。

  それにしても これから先の事を考えると色んなモノを取り出したいと思っているだろうけれど 置き場所、保管する事を考えると色々難しいのかもしれません。

   

 明日以降の活動の段取りの為 荷物出しを終えた後 現場付近を歩かせてもらったのだが 雪の中活動を行ている災害支援仲間の姿は本当に逞しく感じさせてもらいました。 これから降り始める雪の重みで倒壊しない様にと今のうちに支えを立てる事になったらしく 間伐材を使い立派に作り上げていました。 

   

 それにしても雪の中で活動をするという事は本当にキツイ事です。 休憩中にどの様に暖が取れるか?本当に重要な事だと思います。 この三年半以上災害支援に関わらさせてもらった中で雪の中で長い事活動を行っていない私にとって新しい課題が見えた気がしました。

  

 午後からは一度 センターに戻り今後の支援の形を考える為 役場の方、社協の方々(県、村)、建築業組合、テクニカルチームの4者が顔を合わせてお話する機会を頂きました。 明日にでも雪が降り始める中 どこまでするのか?今後どの様に進めていくのか?どんな支援が必要か?など 約1時間近くお話出来た貴重な時間を頂く事が出来ました。 行政の方を始め社協の方々、建築業組合の方々など地元の方々とこの様な機会を使って頂き お話をしながら活動が出来る事は本当にありがたい事です。 他所から来た私の様な人がこういった地域で活動出来るのもこの様に地元の方々が受け入れてくれた方こそ 出来る事だけに本当に感謝です。ありがとうございます

      

 話し合いが終わり 現場に戻った私たち 今日の状況、明日以降の計画を考え 地域を周りながら 地域の方々とお話をして周ります。 雪が降る寒い中活動を頑張っているボランティアの仲間たちを見ながら歩いていると色んな気持ちが湧いてきます。災害支援の活動を行っている私が言うのもなんですが きっと被害に遭われた方、地域の事を想い 寒い中でも行うこの姿勢が何よりも大きな応援になり、住民に力を与える事が出来るのかもしれないと感じさせてもらいました。

  

 本日の活動の報告をしながら明日以降の計画を話し合い 情報を共有するメンバー達。「日本財団」「ピースボート」「め組JAPAN」「Seed of hope」「OPEN JAPAN」「レスキューストックヤード」など普段はあっちこっちと個々で活動を行っている団体や個人の方々がこうして集まり共に情報共有をしながら活動を進めている事 簡単に見えて本当は難しい事なのかもしれないと8月に起きた広島土砂災害の時のことを思い出してしまいました。

 

 現場のメンバーと運営するメンバー お互いの役目を考えながらしっかりやれる事をするメンバーの姿が頼もしく感じます。またあまり目立たない様にも それを大きな背中で引っ張っている先輩の姿に改めて大きな存在感を感じさせてもらっています。 明日もまたよろしくお願います。

 それにしても久し振りの動く家はやはり快適です。こうした空間があるからこそ自分の時間を作れるのだと改めて感じている夜です。