前原土武(トム吉)の災害支援活動ブログ パート2

日本各地で起こる自然災害の復旧・復興の姿を綴るブログ

被災地へ訪れる@朝倉

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被災地へ訪れる@朝倉

 福岡県朝倉市をご存知ですか?柿や梨、ネギなど農産物が有名で、福岡県と大分県の県境に位置する朝倉市。2年前の九州北部豪雨での大きな被害を受けた事により、発災直後から支援に入ったことでその後も深くかかわる様になった。

  

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”山に登る車道も未だに崩れている場所も@朝倉”

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”大きく崩れた山肌@朝倉市

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”少しずつ進む河川工事@朝倉”

  

 甘木市朝倉町、杷木町の市町村の合併で13年前に生まれた朝倉市。二年前の水害は市内の各地で浸水被害、土砂崩れなど複合的な被害に見舞われました。中でも旧杷木町では、いくつもの集落が大きな被害を受け、集落の危機を迎えている地域もあります。

 発災から二年目を迎えた今年も山が崩れ、いくつかの地区では被害が出ました。九州大学の先生の展開では、約10年は土砂が流出するだろうという見解も言われています。

 

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”杷木地区を中心に活動する@杷木ベース”

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”現在も活動中@農業ボランティアセンター”

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”運営をサポートする@杷木ベース”

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”GWは各地から参加してくれた@杷木ベース”

 

 そんな被害の大きかった朝倉市では、細く長く継続的に支援活動を行う事を掲げ、地元で立ち上がった団体がいくつかある。その中でも、立ち上がりから関わっている杷木ベースでは、現在も支援仲間たちが力を合わせ、外部から参加してくれる支援者を受け入れ、地元の方と共に色々な企画を進めています。

 一年前に立ち上げり、右も左もわからない中で始まった地元の支援者たち。自分たちのペースで運営し継続的に活動している姿は、外部支援で現地に入った私から見ていると嬉しい存在です。

 それと同時に、地元支援者として地域の方と共に歩む存在は、見てて苦しさも感じる事もあります。外部支援として入った私たちは、ある一定の時期が来たら地域との距離を持ち、関わり方が返る事が出来ますが、地元で立ち上がり活動している彼らは終える事が難しい環境の中で続けている事のプレッシャーを感じます。

 支援を続ける事の不安や難しさ、支援者を受け入れる事で気にかけないといけない事が多くなり、逆にやる事や資機材などの存在など、これまで各地で支援活動を行ってきた私だからこそ、色々なモノが見てきます。 それでも活動を続けている彼らの存在は被災した地域の方にとって何よりも大きな存在だと思います。

 災害により被害を受け、色々な課題が生まれそれを解決に向き合っている住民にとって、解決に結び付くかわからないけれど、共に現状と向き合い側に居て相談出来る存在いうだけでも、大きな存在だと思います。現に拠点に一日居ると色々な地域の方が顔を出したり、差し入れを持ってきたりと、地域に根付いた存在であるのは確かです。

 

 災害支援に入って事で、出会った仲間、地域の方々とは、直接支援を行わなくなったとしてもこれかも関わり続けていきたいと思います。

 

tom