熊本地震~3ヶ月~
【熊本地震の各地の様子】2~3ヶ月
◇西原村の様子
農家の方々が多く中山間部が多い西原村では、宅地の被害が大きく大きな道からご自宅に入る敷地内の道が大きく崩れており、手を付ける事が出来ない住民が多く見受けられます。 また地元社協が運営する「災害ボランティアセンター」と連携するように地元の支援者を中心にリボーン会議と出して活動を行っている団体で各自の活動の様子、活動予定日時、活動内容などを共有し今後の体制を考える会議を定期的に行う様になりました。
また町の中心部で比較的被害の少なかった地域では飲食などの店舗も再開し、お店の中では美味しい食事を取る事も出来る様になっています。
◇南阿蘇村の様子
阿蘇大橋が被害に遭った事で立野地区は村の中心部から寸断されてしまい避難生活、支援などの環境も厳しい状況で三ヶ月を過ごしています。 そんな中、現場に色々な団体が入り活動を行っている事を少しでも整理し情報の共有が出来ればと考え、南阿蘇村社協で第一回の連絡会議を開催する事に。座って見渡す限り、これまでの被災地でよく見かける顔触れの方々が多数見られ、相変わらず国内の災害支援者の層の薄さを感じました。
また避難生活で登下校が遠くなった立野地区の子供たちの為に、避難所には毎日の様にスクールバスが着て、登下校を行っていました。
梅雨の時期に起きた豪雨での被害や長期の避難生活という環境も日々刻々と変化している中で、住民主体の避難所での環境改善を行っていました。
◇益城町の様子
被害の大きい益城町でも少しずつではありますが、支援の手が各地で動き出し、倒壊した家屋などの片付けなどが行われ、被災地の景色が変わり始めています。
また今回の熊本地震では在宅避難者が多い事が特徴で、敷地内の軒下を利用して生活を行っている方も多く、そういった地域に残り生活を行っている住民の方の仮の避難場にと「日本財団」を通して支援のシェルターが5か所ほど設置されました。 倒壊したお宅がある敷地に小さな小屋を作り、そこで過ごす住民もおり力強さを感じつつも環境改善の必要性を感じます。
また中心部から離れた農家の方々も朝から夕方まで畑仕事や家畜のお世話などあり、ご自宅や地域から離れる事も出来ず、地域の中で過ごしている住民も多くおられます。
【6・21豪雨の被害状況】
震災から3ヶ月が経ち、本格的な梅雨を迎えた熊本。中でも6月20日の夜中から降り続いた豪雨は、南阿蘇村、西原村、益城町、宇土市などで被害が出てしまいました。
南阿蘇村や西原村では地震の影響で緩んだ山などに大量な雨水が流れ込み土砂崩れが起きました。また地震の影響で河川の護岸が壊れていた益城町では河川が氾濫し浸水被害などの二次災害が起きました。
【結の活動】
〇伝える活動
震災から月日が流れる事でTV・新聞などで情報が流れなくなります。熊本県内外で他の用事があった際は、少しでも現地の様子をお伝えする事が出来れば、現在の現地の様子をお伝えしたりすることで今後の長い支援につながる後方支援のきっかけになってもらえればと思い。私なりに現地で見て感じた事をお伝えしています。
〇地域コミュニティ支援プロジェクト
震災後、被害に遭われた自宅の敷地を利用して軒下避難を行っている住民や地域から離れず生活再建を行っている住民が多いのは 今回の熊本地震の特徴の一つだと思います。 そんな地域に残り生活再建を行っていこうと頑張っている住民を応援する為、生活環境の改善(仮お風呂を作ったり、寝泊り出来る部屋を作ったり)を行ったり、被害を受けながらも頑張っている商品を買い取らせてもらい、他県などで販売させてもらったりと外部と被災地をおつなぎする活動も行っています。
【今後の課題】
・国道57号線、俵山トンネルの崩落によるアクセル
・宅地の整備
・農家の生活再建
・土砂災害の復旧活動
・大規模な仮設住宅
・市町村を越えてのみなし住宅への支援
など各市町村で抱えている課題が多いのが現状だと思います。