前原土武(トム吉)の災害支援活動ブログ パート2

日本各地で起こる自然災害の復旧・復興の姿を綴るブログ

何より阿蘇が大好きだから。。。

何より阿蘇が大好きだから。。。

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”熊本城前にある加藤清正公の像”

 

私は毎年1,2回熊本に訪れるのだが、きっかけは2012年7月に起きた九州北部豪雨で阿蘇市に災害支援に入ってご縁だ。

 東日本大震災から始まった災害支援の活動だったので、2012年阿蘇市に入った時は今以上に経験も少なく、想い(パッション)と勢い(フットワーク)で現場を走り周りながら支援を行っていた気がする。実際に災害発生の翌日から被災地に入ったのだが、現地の社協や行政などとうまく対話しながら連携して活動とはほど遠い支援だった気がする。

 

 外部支援として入り、地元の支援者と仲良くなり、助けられながらも共に活動を行う事が出来たお陰で、約一年ほど阿蘇市で活動を行いました。

 仮設住宅に住んでいる方や地域の方とも交流を行うようになり、沢山の熊本の文化を教えてもらいました。支援が目的で滞在していたのですが、何よりも自分自身の中で長く滞在出来た理由の一つは、自然であり、阿蘇の景色でした。また食べ物や県民性が合ったのも一つの要因なのかもしれない。

 

◇九州北部豪雨の被害の写真→災害NGO結のFacebookページ

 

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”地元の支援仲間と作った家庭菜園には現在も沢山のお野菜が植わっていました。”

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”自宅にお邪魔するとお茶と一緒に漬物が出て来るのも阿蘇ならでは。”

 

 災害支援で知り合った住民、支援者とその後も定期的に顔を合わせていたのもあり、三年前の今日(4月14日)熊本地震の前震と呼ばれる震度7地震の情報が入った時は、知り合いの顔が浮かび茨城県常総市から熊本へと駆け付け支援活動に入る事にした。

 

熊本地震の発災直後のようす→災害NGO結のfacebook

 

 そして、そこから今日で三年。翌年には福岡県朝倉市で大きな水害が起きた事もあり、一時は離れる事もあったが、時間が出来る度に熊本でうろちょろしていた三年でした。 緊急期~復旧期~移行期と自分なりに被災地の課題を感じ、対応してきたつもりですが、時間が経過した今思い出したらあの時こうしてたらよかったのかな?あの時にもっとこうしていたらどうなっただろうか?など考えてしまう事が多くありました。 

 2012年の九州北部豪雨~2016年の熊本地震と熊本で起きた自然災害に対して、自分なりに向き合い寄り添ってきたつもりです。やったことで見えた事、行った事で感じた事、活動を通して毎回のように学び次の災害地への知見となり自分自身の活動の肥やしになっている。そう考えると支援に入ったつもりだったが逆に熊本から沢山のモノを頂いたのかもしれません。感謝。

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”外輪山から見た阿蘇五岳をバックにした阿蘇市の風景”

 熊本地震により九州北部豪雨で出会った知人も家屋に被害を受け、仮設住宅やみなし仮設などでの生活を送りながら、この三年間出来る事を行っていたのだろう。月日が流れるにつれ立場や関わり方も変化した仲間たち。顔を合わす機会も次第に減っていますが、あの時共に過ごした時間は大切な想い出であり、大切な経験です。

そうした縁をこれからも大切にしていきたいと思う。何よりも阿蘇が大好きだから、これからも何度も阿蘇に通いたいと思う。

 

tom